答えは合っているのに、時間がかかるとき
計算が遅い小学生。
遅さの正体は「まだ数えている」こと
公開 / 文:けいさんパパ(運営:SSR株式会社)
宿題の計算プリントに、思ったより時間がかかる。答えは合っているのに、1問ごとに少し間がある。こんなとき、まず疑いたいのは「頭の回転」ではなく、解き方です。
計算が遅い子の多くは、答えを「思い出せず」、まだ数えて解いています。
この記事では、家で見分ける方法と、思い出せる組み合わせを増やす練習の順番を書きます。
01 / 遅さの正体
遅さの正体は、
まだ数えていること
3+5を、「3、4、5、6、7、8」と数えて出す子と、「8」と思い出して出す子がいます。どちらも答えは合っています。でも、数える子は毎回数えるぶん、時間がかかります。
計算が速い子は、たくさんの組み合わせの答えを「思い出せる」子です。計算が遅いと感じたら、まず「どの組み合わせを、まだ数えているか」を見つけるところから始めます。
「数える」から「思い出す」へ移ることが、速くなること
それでも、計算が速くなるとは「思い出せる組み合わせが増えること」だと考えると、何を練習すればいいかがはっきりします。
02 / おうちで見分ける
足す数を変えて、
時間を比べる
数えているかどうかは、足す数を変えると分かります。
- 「3+2は?」「3+6は?」と続けて聞く
- 数えている子は、足す数が大きい3+6のほうが、目に見えて遅くなります
- 思い出している子は、どちらもほとんど同じ速さで答えます
指が動く、口がもごもご動く、目が上を向いて数えている。こうした様子も目安になります。ひき算なら、「10−2は?」「10−7は?」で同じように比べられます。
03 / 練習の順番
思い出せるまで、
時間を測ってくり返す
- まず正しく:数えてもいいので、正しく答えられるようにします。分からないまま急がせると、当てずっぽうが増えます。
- 小さい組み合わせから:1けたのたし算・ひき算を、10をつくる組(3と7、4と6など)から順に。指で数えているなら、ここからです。
- 時間を測ってくり返す:同じ問題を、時間を測ってくり返します。数えていたら届かない速さを目標にすると、思い出す解き方へ自然に移っていきます。
- 前の自分と比べる:1問あたりの秒数(かかった時間÷問題数)を出し、前回より縮んでいるかを見ます。速さを意識して間違いが増えたら、測るのをやめて、正しく答える練習に戻ります。
04 / 計算ダンジョンでは
「時間を測ってくり返す」を、
毎日続けられる形に
計算ダンジョンは、計算問題を解いて冒険を進める、小学生向けの計算練習ゲームです。
- 1問ごとの秒数を、自動で記録します。親がストップウォッチを持たなくても、前の自分と比べられます。
- 目標タイム(ぎん・きん)があります。たとえば1けた+1けたの「どんぐりの こみち」で、ぎんの目安は1問1.4秒。1つずつ数えていては届きにくい速さで、思い出して答える練習になります。
- 同じ問題セットに、くり返し挑戦します。自己ベストを超えたい気持ちが、くり返しの理由になります。
どの組み合わせを、まだ数えている?
まずは、1回測ってみる
おためしは登録なしで、ブラウザから始められます。はじめて遊ぶ日から7日間は、すべてのダンジョンで遊べます。そのあとも、各ワールドのさいしょのダンジョンはずっと無料です。
登録なしで始める始める前に
よくある質問
速さより、正確さが大事ではないですか?
まず正確さです。正しく解けるようになってから、時間を測ります。速さを意識して間違いが増えたら、正しく答える練習に戻ってください。
解き方は分かっているのに、プリントが全然終わりません。
1問は速いのに全体が遅いなら、問題と問題のあいだで手が止まっているのかもしれません。時間を測ると、止まっている時間も数字に出ます。
何秒くらいなら速いほうですか?
1けたのたし算100問の目安タイムは、100マス計算の記事にまとめています。大事なのは、ほかの子と比べることより、前の自分と比べて縮んでいるかです。
研究:Qin S, Cho S, Chen T, Rosenberg-Lee M, Geary DC, Menon V. Hippocampal-neocortical functional reorganization underlies children's cognitive development. Nature Neuroscience 17, 1263–1269 (2014). https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4286364/
実測の数字:計算ダンジョン「中身のはなし」(2026年8月22日時点)